3月15日 予算特別委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 それでは、新しいすみだの意見開陳を行います。
 まず、議案第3号 平成28年度墨田区一般会計予算、議案第4号 平成28年度墨田区国民健康保険特別会計予算、議案第5号 平成28年度墨田区介護保険特別会計予算、議案第6号 平成28年度墨田区後期高齢者医療特別会計予算及び自民党、公明党、民主党、新しいすみだ提出の平成28年度墨田区一般会計予算の修正案に賛成の立場から、意見を申し上げます。
 なお、日本共産党提出の平成28年度墨田区一般会計予算の組み替えを求める動議には反対いたします。
 平成28年度の一般会計予算は山本区政の初めての予算ですが、子育て支援を充実させるとともに、高齢化社会対策としてウォーキング大作戦や介護予防に力を入れています。また、リバーサイドカフェやマルシェの開催などの魅力的な新規事業や観光対策を強化するなど、すみだの“夢”を実現するための第一歩が踏み出されています。その意味で、今回の予算案は評価できます。
 就学応援事業の1,200万円については、所得制限なしに3人目の子どもの小学校入学時に5万円という高額の商品券を配布する内容なので、反対します。したがいまして、この予算1,200万円を財政調整基金積立金に繰り入れることを提案し、予算案の修正案を提出いたしました。
 防災対策においては、私がこれまで指摘してきた洪水対策に対して予算を増やしていることは評価できます。洪水対策のためのタイムラインとBCPの作成にも、是非、取りかかっていただきたいと思います。
 子育て支援においては、保育園の民営化を進めることは必要だと思います。しかし、多くの区民は保育の質に心配しています。保育の質が下がらないように、しっかりと監督することが大事です。また、経験のある保育士を確保することは大変重要な課題ですので、しっかり対策をとっていただきたい。
 介護に関しては、来年度より総合事業が始まります。高齢者の増加に伴って、国民健康保険、介護保険特別会計の財政も悪化しています。介護の予防が最も大事です。墨田長寿大作戦、ウオーキング大作戦など、高齢者対策を充実させて、介護予防に力を入れていただきたい。
 インバウンド観光振興のためには、英語の情報発信が大事です。墨田区の文化や歴史のストーリーを英語で配信していただきたい。外国人観光客には、相撲のまち両国は大変人気があります。是非、英語で“Ryogoku Sumo Town”として世界に売り出していただきたい。また、観光客を呼ぶためには、赤穂浪士の討ち入りなどのイベントが必要です。NPOと協力して、観光客におもしろいイベントを実施していただきたい。
 学校教育においては、区長のリーダーシップを発揮して、区長の目指す墨田区の小学校、中学校を実現していただきたい。また、英語教育の改善に一層の努力をお願いします。また、通学路の交通安全対策には、最善を尽くしていただきたい。
 最後に、陸上競技場のセミナーハウスの宿泊施設について申し上げます。
 宿泊施設は維持管理費が掛かります。墨田区の財政を考えると簡単には進めるべきではありません。将来、財政を圧迫すると心配します。また、本当に避難場所として役に立つセミナーハウスであるべきです。
 なお、共産党の組み替え動議については、福祉・子育てを重視する共産党案には賛同する部分もあります。しかし、観光事業費の削減には同意できませんので、共産党の動議には反対します。
 以上、新しいすみだの意見開陳とさせていただきます。